腕時計の価値と、時計を売るタイミングとは
- 2019.03.30
皆さん、こんにちは。
ウォッチ911の春名です。
今日は、
腕時計の価値とはどう決まるのか、
愛用している腕時計を売ろうかと思ったとき、その時計を売るベストなタイミングについて、
私なりに軽く語っていきたいと思います。
腕時計の価値とは
まず私は、単純に腕時計が大好きなので、純粋に自分が良いと思った腕時計を購入するのであり、価値や資産として投資目的で腕時計を所有しているわけではありません。
ですが、
高級時計は資産価値としても、とても優れていることは承知の事実かと思います。
万が一お金が急に必要になった際に、所有の時計をすぐにまとまったお金に換金することが可能です。
企業の社長にはいざと言う時の為の貯金として、高級時計を購入している人もいるそうです。
『腕時計投資のすすめ』の著者である、腕時計投資家の「斉藤由貴生氏」も有名ですよね。
投資目線での高級腕時計の所有という考え自体は、あまり好きではありませんが(笑)
時計の価値とは何か
まず、「物の価値」とは、人が決めるものであり、腕時計の価値も、その時計にどれだけの需要があるのか、という点から決まると言って良いと思います。
ほとんどの腕時計の価値は定価よりかなり落ちる
まず、「ロレックス」は例外です。
ロレックス、特にスポーツモデルほど、資産価値であったり所有価値のある時計は、ある意味この世に無いかもしれません。
ロレックス以外に、パテックフィリップの一部のモデルやアンティークモデルも同様です。
上記の腕時計以外のほとんどの時計ブランドの腕時計は、1度でも使用して中古品になると、新品定価よりガクっと価値が落ちます。
これこそ、その時計にどれだけの需要があるのか(欲しいと思っている人の数)が関係しています。
ロレックスは、世界中に欲しいと思っている人(需要)が多く、常に需要と供給のバランスが合っていません。
ですので、定価より高騰するモデルが多いのです。
今後価値が落ちなさそうな腕時計
あくまで、私が個人的に思うモデルでありますので、参考程度に見ていただければうれしいです。
なお、ロレックスは、スポーツモデルなどほとんどがプレミア価格のため、ここには入っていません。
カルティエ パシャ 38mm クロノグラフ W31030H3
定価100万円以上、カルティエという宝飾ブランド、クロノグラフという内容のこの時計。
一見普通のパシャ・クロノグラフですが、ムーブメントには高級機である、フレデリックピゲ製のクロノグラフが搭載されています。
フレデリックピゲ搭載モデルというと、オーデマピゲのロイヤルオークやヴァシュロンコンスタンタンのオーバーシーズが有名ですが、それらは相場100万円以上も当たり前の時計。
このパシャですが、ここ数年はずっと30万円台前半で推移しています。
今後もコンディションの良い物は少なくなると予想すると、これ以上の価値は下がりにくいかなと思います。
オメガ 12角 K18 アンティーク コンステレーション 500番台ムーブメント搭載
このコンステレーションが作られていた1950年代、60年代といえば、職人が手間暇かけ採算度外視で、100年使える最高のムーブを作っていった時代。
そのころの日本では、高度成長時代の到来ですね。
当時は、男の三種の神器「オメガの時計、ロンソンのライター、パーカーの万年筆」などと言われ、このオメガの時計なども、庶民には高値の花の存在だったと思われます。
12角クサビインディックス&クロスライン入り文字盤、ドルフィン針。
そしてケースはK18製・金無垢です。
このモデルは2018年現在、レザーストラップ仕様でおよそ40万円台後半~50万円台です。
今後も、コンディションの良い個体は少なくなる一方ですので、価値のある一本かと思います。
(私自身も欲しいモデルです)
価値が落ちなさそうな時計の番外編
ここでは、今現在すでに価格が高騰しているが、今後も価値の高いと思われるモデルを、紹介します。
なお、こちらも私独自の私見です。
シャネル J12 マドモアゼル 世界555本限定
CHANELのアイコンウォッチでおなじみのJ12。
世界で555本のみ製造された希少なコレクションが、この「マドモアゼル」です。
シャネルの創業者でもあるガブリエル・シャネルのマスコットが時刻を指し示すユニークな作りとなります。
裏蓋には、シリアルナンバーと、ワンポイントダイヤモンドがセットされています。
すでに国内では手に入らないレアなもので、定価は70万円後半でしたが、2018年現在の価値は130万円ほどと、約2倍近い高騰をしています!
腕時計を売るタイミングについて
急にお金が必要になった、、時計コレクターで沢山のコレクションからどれか使わない時計を売ろう、といった理由で腕時計を売る場合は、理由も明確ですが、
一般的に、高級腕時計は1本か2本のみ持っている、という方がほとんどかと思います。
とある腕時計を新品で購入して早5年、
時計にはキズも多く結構愛用してきたなあー、そろそろオーバーホールか、
それか売ってしまうのもありだなあ、とふと考える時期が必ず来ると思います。
腕時計を売るときは、OHはせずに売る
OH=オーバーホールのことですが、もし売ろうと思ったときは、その時計メーカーにメンテナンスやオーバーホールを出してから売るより、そのままの状態(キズなどがある状態)で売ってしまった方が、良いのです。
理由は、
売却の際に、そのメンテナンス代以上を上乗せして買取できるかというと、そうではない場合がほとんどだからです。
メンテナンス・オーバーホール代の方が高くなる場合がほとんどです。
腕時計は壊れないうちに売る
例えば、とある高級腕時計を購入から毎日7年間使用していて、途中で売ろうか売らないか迷ったまま結局毎日使っていると、機械式腕時計であれば急に故障したりしてしまいます。
そうなってしまうと、査定にかなり響きます。
売ろうか迷ったときは、1度当店のような腕時計専門店へ査定や相談に来てください。
メンテナンスする場合の修理代と、買取金額もお教えいたします。
ここまで読んで頂き有難う御座います。
それでは、また。
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