ロレックス(ROLEX)が価格高騰する本当の理由
- 2019.07.05
ウォッチ911の藤田です。
タイトル通り、最近のロレックスの高騰ぶりといったら・・・と
思っている方も多いかと思います。
そこで持論(海外の某時計サイトでも掲載されていました)を持ってきました。
世界的なロレックスの価格高騰
去る2019年2月に日本ロレックスが値上げを発表するらしい、との噂は現実のものとなりましたが、その実はプラチナ製や、ゴールド製の一部モデルの価格調整レベルに限られたものとなりました。
希少なヴィンテージはもとより、現行の多くのモデルにまで至る現在のロレックスの高騰は、国際経済の発展とともに台頭してきた新たな市場が後押しする、過去に例を見ないもの。
この価格の高騰は、ロレックスにとってどのような意味を持つのでしょうか。
現在の高値はロレックスが望んでいるもの?
ロレックスだけに限らず、昨今の品質向上に伴う腕時計価格の高騰が、
時計業界全体の失速の原因になりかねないとも言われる現在。
日本ロレックスによる値上げは、史上最高レベルの高騰を続ける並行品の更なる値上がりにも直結する危険性をも伴うのです。
ですが、
自社のプロダクトが高値で取引されることによって、注目を浴び、ブランド価値の上昇につながるというのは、承知の事実です。
これが国際的オークションにおける最大の顧客は、その時計を作りだしたウォッチメーカー自身だ、といわれる理由とされています。
オークション会場にその名はなくとも、実際の落札者の一部はその実メーカーの遣い者であることは広く知られている事実なのです。
レアピースでも何でもない、現在も生産を続けている「普通の製品」が定価の2倍以上もの価格で売れ続けるだけの強大な力を持つロレックス。
近年のこのロレックスの異常なまでとも言える価格高騰には、何かほかに裏があるのでしょうか・・
と、私藤田は思ってしまいました。
ロレックスとチューダー(TUDOR)の関係
チュードル(現在はチューダー)とは、1930年代にロレックスのディフュージョンブランドとして誕生した時計ブランドのこと。
ディフュージョンブランドとは普及を目的とし、知名度の向上や販売の拡大の為につくられた「廉価ブランド」のことです。
日本での正式名は「チューダー」となりますが、長らく「チュードル」という愛称で親しまれてきました。
この名前の由来はエリザベス1世を輩出したイギリスの王家の一つ「チューダー家」にちなんだもの。
誰もが知っている王家の名前をブランド名にすることで、イギリス庶民に親しまれるブランドとして定着させることが狙いだったと言います。
さて、
これまでどこかで囁かれては噂で終わっていたこのような、チュードルの日本国内正規店情報。
しかしながら2018年より、正式に日本進出をスタートすることが日本ロレックスより発表されました。
この「チューダー」ですが、
どうやら、今のロレックスの価格高騰と関係があるとかないとか?というニュースがあります。
チューダー(TUDOR)を売りたいロレックス
なぜ今このタイミングで、日本進出なのか?
それは、ロレックスのブランド戦略の一環で、自社のブランド属性を変化させようとしているのではないでしょうか。
その心は、ポジションを上げ、プライスレンジも同様に上げる、と・・・
ロレックスの価格相場は近年高騰を遂げていますが、定価だけ見れば高級時計マーケットの中では「ミドルクラス」といったポジションです。
IWCやパネライあたりと同クラスとなります。
さらに、
海外時計サイトのニュース系?でチラッと見たことがあったのですが、
どうやらチューダー(TUDOR)を世界的な知名度を上げていき、日本進出を果たした今、
もっともっとこのチューダーを売って行きたいらしく、
なのでロレックスが時計生産を少し控えめに(展開も控えめに)しているのでは?という記事でした。
つまりは、
現在、市場に出ているロレックスの数を減らして(調整して)、
価格の控えめなチューダーを買ってもらおうとする、ということです。
ロレックスの価格高騰↓
市場にチューダーを投入し、ロレックスにはないシリーズや価格帯をカバー↓
高級時計市場でのシェア拡大・征服↓
さらなる高みへ・・・
チューダー進出は市場征服への第一歩なのかもしれません。
さらにブランド力を強固なものにし、定価を上げるといったことは想像に難くないでしょう。
真相は、メーカーのみぞ知る、ということですね。
お読みいただき、有難う御座います。
それでは、また。
- 前の時計
モバードの懐中時計をお買取 2019.06.17
- 次の時計
ネットオークションで買ってはいけないコンバート時計 2019.07.10