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ジェラルドジェンタ氏がデザインした腕時計

  • 2019.04.07

皆さん、こんににちは。

ウォッチ911の藤田です。

今日は、時計デザイナーの巨匠、「ジェラルド・ジェンタ氏」について、お話しします。

ジェラルドジェンタ氏

ジェラルド・ジェンタ氏とは

「時計界のピカソ」と称され、フリーのデザイナーでありながら多くの有名ブランドのアイコンとなる時計を輩出した、デザイナーです。

スイスに生まれたジェラルド・ジェンタ氏は、元々は15歳からジュエラーとしての修行を積んでいました。
しかし23歳の時にジュエラーから一転、時計デザイナーへの道を歩み始めます。

ジェラルド・ジェンタ氏はどの企業にも属さず、フリーランスとして複数のブランドにまたがり活躍します。

とりわけ1960年代にオメガのコンステレーションCをデザインしたことにより、その名声を世に広めました。

オメガのCラインケース
この美しいカーブをきかせた“Cラインケース”は、当時センセーションを巻き起こしたと同時に、コンステレーションの現行モデルのみならず、多くの高級時計のデザインに大きな影響を与えています。

ジェラルド・ジェンタ氏が得意とした作風は、既存の枠にとらわれない素材やデザインを活かした、ダイナミックかつ気品ある高級時計。
1970年代から台頭した、ラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリは彼が確立したと言っても過言ではありません。

そんなジェンタ氏が生み出した、数々の名作時計をご紹介いたします。

パテックフィリップのノーチラス

パテックフィリップのノーチラス

丸みを帯びた8角形のベゼル、船の舷窓からインスピレーションを得たケース、丸平エンボス文字盤。

1976年に登場したモデル「ノーチラス」はそれまでのパテックフィリップのどのモデルとも異なった存在でした。
なぜなら、ケースデザインは潜水艦「ノーチラス号」の舷窓をモチーフとしたスポーティなもので、さらに従来のパテックフィリップのどのモデルより大型サイズでした。

ちなみに、彼はノーチラスより4年先行して登場したオーデマピゲの「ロイヤルオーク」もデザインを手がけています。

オメガのコンステレーション

オメガのコンステレーション

1962年初出の通称「Cライン」と呼ばれる卵形ケースのコンステレーション。

後にシーマスター(1964年)にも転用され、オメガを特徴付けるデザインアイコンとなりました。

時計業界に与えた影響力を言えば、この時計に勝るものはないでしょう。
60年代から70年代にかけて、数多くの時計が、Cライン風のケースを備えるようになりました。

オーデマピゲのロイヤルオーク

オーデマピゲのロイヤルオーク

ロイヤルオークと言えば、この八角形の独特なデザインとベゼルに打ち込まれた8本のネジ。

1972年に発表された、スポーティなテイストをもつこのモデル。
現在では、オーデマピゲの代表作と言っても良いでしょう。

様々なダイヤルやケース素材、ベルトの種類が豊富にあります。

ロイヤルオークの人気はとても高く、日本だけでなく、世界中で多くの愛用者がいます。
私も、テレビで著名人が愛用しているのをよく見かけます。
その人気はかなり高まりを見せており、中古取引相場もずいぶん高くなってきています。

ジェラルドジェンタ氏自身の作品

ジェラルドジェンタのディズニー

時計デザイナーとして、先に挙げたノーチラス、ロイヤルオークなど多くの人気モデルを輩出させた、ジェラルド・ジェンタ氏。

自身の名を冠したメゾン創設後は、レトログラード機構をアイデンティティに、ファンタジー、アリーナなど大人の遊び心を加味したモデルを誕生させています。

ディズニーとのコラボレーションシリーズ「レトロファンタジー」などは有名です。

IWCのインジュニア

インジュニア

1970年代半ば、IWCは数々のスポーツモデルを成功させていたジェラルド・ジェンタへコンタクトを取り、ジェンタはIWCのために、「ゴルフクラブ」や「ポロクラブ」、そして「インヂュニアSL」を生み出しました。

氏は、オメガの〝Cラインケース〟と同じアプローチで、ケースの上面をラグの方向に向けて落とし、かつケースサイドを思い切って絞った結果、この時計は、実寸ほどの厚みを感じさせないものに仕上がった。

IWCのダヴィンチ

ダヴィンチ

ダヴィンチのデザインを説明する上で重要な点は、ケースの形です。

初期モデルは6角形の形をしたケースでした。
そして、1985~2007年は、ラウンド型ケースでした。

1980年代に登場したこのケースは、今見るとなんともレトロ感があります。
そして、2007年以降はケースがトノー型へ変更されます。
さらに2017年、ダヴィンチは再びラウンド型に変更されました。

このように、ケースデザインが時代により大きく変わる点も、ダヴィンチの特徴です。

カルティエのパシャ

パシャ

この「パシャ」という、あまりにも有名なカルティエの腕時計ですが、1943年に現在のパシャデザインの原型が完成し、水の侵入を防ぐためにリューズにカバーが装着されるデザインとなりました。

時代を経て現代のパシャシリーズの正式な登場は1985年と比較的近年のことではありますが、由来に立ち返ると、ブランドの歴史の深さを垣間見るこができます。

リデザインの際は、鬼才デザイナーであるジェラルド・ジェンタ氏が関わったというエピソードも有名です。

ブルガリのブルガリブルガリ

ブルガリブルガリ

1975年以来、40年以上ブルガリを代表するモデルとして人気を集めている「ブルガリブルガリ」。

何といっても特徴は古代ローマのコインに丸く刻まれた文字にインスピレーションを受けたダブルロゴです。大胆にブランドロゴを刻みながらも嫌らしさが全くなく、非常に上品なデザインに仕上がっています。

ユニバーサルジュネーブのシャドウシリーズ

ユニバーサルジュネーブ

戦後のユニバーサル・ジュネーブの代名詞となった時計にジェンタ氏が手掛けた1954年の「ポーラールーター」があります。

このポールルーターの大活躍の裏で生まれた時計に、この「シャドウ」と呼ばれたシリーズがありました。
ユニバーサル・ジュネーブの他のシリーズと比べると性能的にもデザイン的にもわかりやすい派手さはないものの、その美しいデザインは今でも多くのコレクターを虜にしています。

セイコーのクレドール

セイコークレドール

1979年にセイコーの高級シリーズとして誕生した「クレドール」。

その初代デザインは、時計デザイン界の重鎮「ジェラルド・ジェンタ」だということは意外と知られていません。

デザインとしては、6角形ベゼルにビス止めをしたようなデザイン、ブレスのデザインなどがオーデマ・ピゲのロイヤルオークに似ていますが、立体的に見える文字盤などまた違った個性があり各部の作りも精巧で高級感があります。

ジェラルド・ジェンタ氏の時計はどれも価値が高い

このように、氏がデザインした腕時計の中には、世界三大時計の1つ、オーデマピゲ(AUDEMARS PIGUET)の代表的なモデル、ロイヤルオークや、パテックフィリップ(PATEK PHILIPPE)のノーチラス、ブルガリ(BVLGARI)の永遠のアイコンとも呼ばれる名作「ブルガリブルガリ」など、どれもが世界的に人気で有名なモデルとなっています。

晩年まで時計のデザインをしていたと言われているジェンタ氏。

その数なんと数万作。

時計師ではない氏が、時計界に与えた影響は本当に大きいと思います。
クオーツショックなどで厳しい環境だった70年代のスイス時計メーカーを「デザイン」の力で救ってきたと言えるでしょう。

ジェンタ氏の時計の買取はウォッチ911へ

時計の買取査定

フリーのデザイナーとして多数の有名ブランドから依頼され、多数の人気モデルを生み出してきたことは、おわかりいただけたでしょうか。

知れば知るほど、彼の時計業界に残した偉大な功績を感じられると思います。

時計を買うとき、ブランドから選んでいく方は多いとは思いますが、デザインから、いや、デザイナーからアプローチしていくのもまた面白いのではないでしょうか。

ジェラルドジェンタのデザインしたモデルは、どれも人気が高く、中古で高価買取を狙えるのも嬉しいポイントです。